ククサの材質
ククサの原料や種類などは過去投稿 (Kuksa #1) をご覧ください。
材質はもちろん木材。これが違うともはやククサではないですからね、、、。
木材であれば水分、いわゆる湿気や乾燥による変化が長年愛用するにあたり重要なポイントとなります。
この「湿気や乾燥」保管品であれば管理された環境で丁寧な保管でなんなく問題回避できることでしょう。
しかし、ククサといえば「使ってこそのモノ」使いながら保管メンテナンスも行う。
いや、保管ではなく「育てていく」
ここで使う人のイロがククサにも加わり唯一無二のあなただけのククサが出来上がります。
お手入れ方法 1 - オイルメンテナンス
ククサのメンテナンスで一番基本的なメンテナンス方法がコレです。
適量のオイルを綿などの布、または手に直接とり塗布していきます。
全体にしっかりと馴染ませ、少し時間をおいてから再度乾いた布で全体を拭き取ります。
この際に使用するオイルは、サラダ油やオリーブオイルでももちろん構わないのですが、それらのオイルはなかなか乾燥せず、保湿という面では優れているかもしれませんが、乾燥が遅いことによりカビの発生リスクが非常に高く私個人としてはあまりオススメしません。
私がよく使用しているオイルは乾性油のもの。 亜麻仁油(アマニ油)、胡桃油(くるみ油)、桐油(きり油)、向日葵油(ひまわり油)などです。
乾性油とは空気中で徐々に酸化することにより固まる油のことです。
反対にオリーブ油などは、空気中で固まることのない不乾性油と種類分けされます。
お手入れ方法 2 - 蜜蝋WAX
蜜蝋(みつろう)によるお手入れも代表的なメンテナンス方法です。
蜜蝋はBeeswaxと呼ばれることもあるそうでミツバチの巣を構成している蝋(ロウ)を精製したものです。 木材の艶出しやそのほか色々なものにも使用されてます。
しかし注意が必要です。
それは高温に弱いこと。 塗布後、しっかり拭き取り、塗布した蜜蝋がしっかり乾燥したことを確認したとしても使用中や保管中の環境によっては再度溶け染み出し周囲のものや手が脂ぎる可能性が、、、。
私も何度も試行錯誤し、うまく皮膜コーティングとして蜜蝋WAXを使用できないか?とチャレンジしましたがなかなか「コレだ!!」と、納得のいく感じには辿り着けておりません。
お手入れ方法 3 - ウレタンコーティング
もはやメンテナンスというより最終兵器。笑
ウレタンコーティングさえやっておけば、汚れも付きづらく乾燥や湿度の心配もほぼありません。
艶や杢目も常にしっかりと出ています。
しかしながらコレをやってしまうと「育てる」ことは出来ません。 良く言えば「終わり」もほぼ来ないでしょう。 いわば、剥製状態で完全保存状態で管理出来るので非常に安心して使用することが出来ますし、万が一にカケが出来てしまっても簡単に補修出来ます。
絶対に割れないわけではないですが、絶対に割りたくない!カビさせたくない!という方にはオススメです。
お手入れ方法 - まとめ
ここではざっくりと3種類のメンテナンス方法をご紹介致しましたがいかがでしたでしょうか?
お好みのメンテナンス方法は見つかりましたか?
方法や使用具の選択肢もありますが、一番はやっぱりククサをどのように使用したいか?
ただコップとして現状の美しさを楽しみながら使用したいのか、キャンプや旅のお共として一緒に思い出をククサに滲ませていきたいのか、じっくり丁寧に経年変化を楽しみながら使用するか、例をあげればキリがありませんが、共通していることがただ一つあります。
どんな使用方法、メンテナンス方法だったとしても
「唯一無二」
ほら〜〜〜、この魅力だけは常にブレません♪♪♪
今日の一品
役立つかはわかりませんが、私がオススメしたいものや紹介したいもの、または勝手に評価したいものを毎回載せてます。
基本的にAmazon.comさんで手に入るものをご紹介させていただいております。
今日の一品は、本日の記事でもご紹介した
胡桃油(ウォルナッツオイル)
乾性油で私もククサ製作などで使用しています。
サラッとしていてノビが良いので少量でしっかりじっくり染み込ませることが出来コスパも良いです。
ご興味がある方は是非試してみてはいかがですか?
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