ククサとは
ククサ(kuksa)とは、フィンランドやスウェーデンなどの北部にあるラップランドの白樺の木の瘤(kobu)で作られたカップ(マグカップ )です。
なぜ、この「ラップランドの白樺の木」というかというと、ラップランドの厳しい自然環境で育った白樺は「特別」とされてるらしく、サーミ人の方々がこの特別なククサを用いて作るからです。
サーミ人がこの特別な白樺の瘤(kobu)を使い、人々の幸せを願いながら一つ一つ手作りしたククサを贈られた人は、幸せが舞い込んでくると言い伝えられています。
【幸せが訪れる(かもしれない)カップ(器)】ですね。
ククサの原材料
前述していしまいましたが、ククサの原料は「特別な白樺の瘤(kobu)」です。
ですが、現在では様々なククサが存在しており桜や檜(hinoki)やチークなど「ククサ」は木製のカップの総称とされてるケースも多く感じます。木材であれば作ることは可能ですが、松などヤニの多いものには注意が必要です。使う用途によって原材料の選択を変え、色々な場面でさまざまなククサを使い分けるのもククサの楽しみの一つになりそうですね。
ククサの魅力
私の個人的主観で書かせていただきます。
ククサの最大の魅力は、やっぱり唯一無二なところではないでしょうか。
杢目の素晴らしさ、造形美、同じものは絶対に作れません。
自然環境により形成された木々の持つ個性で作られたカップですから、形成は人間がしたとしても人の描いた思い通りには絶対にならない、まさに与えられたものに感謝し、「使わせていただく」この感覚こそが私が思うククサの最大の魅力だと思います。
ククサの使い心地
ククサは杢目の美しさに加えて、口当たりの優しさも特徴の一つです。
陶器やガラス、プラスチックにはない温かみのある口当たりで、とても温かみを感じるカップです。
また、使用と共に生まれる杢目の色艶の変化も楽しめます。
カップの外側に熱が伝わりにくく、持つ手が熱いということもなかなかないので使い心地は非常に良いと言えます。
しかし使い心地と使い勝手は必ずしも同じとはいきません。予期せぬトラブルが起きてしまうこともあります。
ククサのトラブル
自然の木から作られたはククサは予期せぬトラブルや破損があるのも事実です。
自然の木を造形するククサですが、製作工程での乾燥や原料のそのものの理由で突然割れてしまったりひび割れを起こすことがあります。
もちろん製作者もそれを考慮した製作や販売者も検品をしっかりしていますので頻発するわけではないですが、たまに起こり得ることは頭に入れておきましょう。
使い心地と使い勝手は必ずしも同じとはいきません。それもククサの魅力の一つとして楽しむことをオススメします。
ククサを長く愛用するためには
予期せぬトラブルがあり得るククサですが、やっぱり愛用しているククサが割れてしまったら悲しいですよね。
そこで大切になるのがメンテナンスです。あまり手のかかるものではないので使用後や長期保管状態になる場合などはたまにメンテナンスを行うことで、ずっと愛用していただけるあなただけのククサになります。
メンテナンス方法はまた次回の記事でご紹介いたします。
今日の一品
役立つかはわかりませんが、私がオススメしたいものや紹介したいもの、または勝手に評価したいものを毎回記そうと思います。
では、今日はコーヒー関連から一つご紹介。
コーヒーの抽出方法でフレンチプレスという方法はご存知でしょうか?
一般的なフィルター抽出方法よりコーヒーの油分もしっかり残して注げるプレンチプレスが私は大好きです。
使用方法、抽出方法もとても簡単なので、珈琲好きでまだプレンチプレスを試してない方には是非お試しいただきたい飲み方です。
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